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自分をえらんで生まれてきたよ いんやくりお サンマーク出版

いんやくりお君(17歳)は、現在、ミュージシャンとして世界中で素晴らしい活動をしています。先日、ニューヨークのCRSでコンサートがあり、初めて彼の音楽に触れることができました。

笑顔と元気いっぱいの彼は、生まれた直後から、心臓と肺の慢性疾患のため、入院は30回以上、のべ二年近くにわたり、何度も大きな手術をしてきました。

りお君は、片言が話せるようになると、生まれる前のことや、かみさまのお話をするようになり、お母様に、「ぼくが病気で生まれたのは、ずっとずっと幸せになるためだよ」「ぼくが泣いても、ママはかわいそうって思わなくてよかったんだよ」と伝えたのだそうです。

お母様の、いんやくのりこ(印鑰紀子)さんは、こう書いておられます。

 理生が赤ちゃんのころ、わたしは、「元気な体で産んであげられなかった」と、自分を責め、嘆いてばかりいました。けれど、理生はどんなに痛い治療を受けても、ひととおり泣いた後はこぼれるような笑みを浮かべ、「ハッピー」といいました。 

 理生とともに歩むうちに、私はふと、「理生は、理生だ。『ごめんね』って思い続けるのは、理生に失礼では?」と、気づいたのです。 

 いつしか、「神さまから見て、最も善いことがおこなわれますように。その善いことが、どうか、理生が健やかに大きくなることでありますように。病をもつことが、もし理生にとって最も善いことなら、病とともに幸せな日々を歩めますように」と、祈るようになりました。

のりこさんの詩を、一部引用させていただきます。

ありのまま 受け入れること

信頼すること とがめないこと

教えてくれて ありがとう

いまここに 生きる幸せを

たましいのあり方を

教えてくれて ありがとう

☆☆☆☆☆

りおくんの言葉を、引用させていただきます。

やさしい心は、

神さまにもらったの。

心は、あたたかい。

いのちは、あたたかい。

あたたかいのが、

たいせつなんだね。(4歳)

心とは、何か。

心とは、喜びだよ。(8歳)

ぼくは、病気を選んで、

生まれてきた。

希望をもって、

生まれてきた。

心を感じることで、

勇気が出る。

それがつまり、

希望のことなんだ。(9歳)

いのちはぜんぶ、つながっている。

一人のいのち、というのがあるのじゃなくて、

一人ずつのいのちは、ぜんぶつながっている。(9歳)

☆☆☆☆☆

この本を読んで、りおくんの心の泉から無限にあふれる光が、わたしたちの心の目と耳を、やさしく開いてくれているように感じました。

病のこと、痛みや悲しみのこと、、そして、その奥に在る本当のいのちの強さと優しさを教え、いのちの本当の喜びを、贈り物として届けてくれているのだと感じました。

りお君のメッセージは、わたし達の内なる光を、大切な人と一緒に思いだすことの大切さ、いつどんな時も、みんなひとつにつながっていることへの感謝を思い出させてくれます。                         小野永保子      

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